あああ僕はなにかやらかしてみたい

Perfumeさんの追加公演の抽選に応募することを完全に忘れ(しかもツアーは全部落選)、RIJFは振込み締切日を間違え、Perfume離れが加速するマイライフに追い討ちをかけるかの如く土石流のような勢いで僕の日常を飲み込むAKB48ストリームに白旗寸前の可愛ければ何でもありなハイエナアイドルヲタクエロ火です、改めてよろしく。

そんな訳で君は、AKB48CBCラジオで月曜日20:00〜20:30に放送中の”今夜は帰らない…”をいやはや知っているのだろうか! 2007年から現在まで続くこのラジオは第6期目に入り、高橋みなみ(チームA)、倉持明日香チームK)、柏木由紀(チームB)の三人でお送りしているのでげす。僕は第一回目からこのラジオを聴いている命知らずの人生浪費家だ。今まで数々のアイドルRADIOを部屋で一人正座しながら拝聴させて頂き、孤独に襲われ発狂寸前の毎日から救出してもらってきた。その感謝の気持ちを形で返したいと、引篭もりキモヲタリスナーから脱出し、平凡なキモヲタリスナーへと変態した僕の格闘記を今日は綴りたいと思う。

人生で一度だけラジオにメールを送ったことがある。それはあの石川梨華のちゃんちゃか☆チャーミー!最終回。ラジオというサイズを無視してありたっけの情念を込めて綴った長文メールは当然読まれることもなく誰の目に触れたのかもわからず石川さんのラジオとともに僕の記憶からも消えていた。それでいいんだと思った。自分の好きなラジオで自分の書いたメールを読まれることは、久しぶりに履いたジーンズから忘れ去られていた小銭が見つかるようなもので、自分から見つけ出すものではなくて何処からかふと訪れる小さな幸運なのだと思う。だから僕が”今夜は帰らない…”にメールを送ったのも、ただただ純粋に気になったことを友人に問うように投げかけただけだ。それが生まれて初めてラジオで読まれたメールだった。自分と同じようなこと考えている奴もいるんだなあ、なんて思った刹那に衝撃と興奮が綯交ぜになって一気に腹の底から吹き上がり脳天を突き抜けた。僕はここを見ているみんなのものであり、スーパー面白ブロガーネットアイドルなので、角が立ってはいけないと握手会などには全く行かず実際にアイドルとはコンタクトを取ってこなかった。そんな人間が大好きなアイドルから自分の名前を呼ばれたときのカタルシスが、カピカピのティッシュを爪にこびり付けた右手でいけしゃあしゃあと天下のアイドル様の玉手を平気で握れる厚顔無恥なお前らに理解できるか! いやできまい! 俺はその瞬間、アイドル童貞からアイドル素人童貞になったんだ!

時計仕掛けのオレンジの拷問ばりに何度も何度もその回を聴き直し、快感を覚えた類人猿は工夫もせずに2,3度同じような内容のメールを送ってみたが、もちろん読まれることなく、良い想い出として忘れないようにもう一度引篭もりリスナーへと世界を閉ざした。んだがしかし、”今夜は帰らない…”にAKB48が今までリリースしてきた曲(今回は「僕の太陽」のサビパート)の替え歌コーナーが生まれたため、MR.大喜利ことボケの神の子こと俺の半分はお笑いで出来ていること、皆さんご存知の大天才エロ火様の才知が黙っていられるわけもなく、再びアイドルラジオ戦場へと足を向け、数々のお笑い修羅場を潜り抜けてきた感性と経験をフル動員させて渾身の一通を送ってみた。そして、見事に読まれることに成功した! 狙い通りに一発で仕留める隠し切れない俺の神懸った笑いのセンス! その至高のネタがこれだ!!!


「君は今〜、春日、春日〜♪」


──時間を戻したい。俺は一体全体これを思いついたときどんな心境だったのだろう。たぶん結婚を考えていた彼女に振られたとかオナニーホールを使っているところを母親に見られたとか生涯の宿敵から「お前は私の息子だ」とか言われていたに違いない。正気とは思えない。平常心でこのネタを堂々と投稿した自分の豪胆さに恐怖さえする。しかもこのネタを読んだのがよりによって、鉄板スベリ女王・高橋みなみ。全てが場の空気を絶対零度へと導く確約をしていた。そして結果、ゆきりんから放たれた一言がこれだ。

「……ハ、ハ、ハ」

ここ何年かで一番冷や汗かいた。感情が一切篭っていないゆきりんのThe 苦笑い、まゆゆ(もっちいが休みのため特別ゲスト)の完全なる沈黙。そして、ラジオがUPされたニコニコ動画へ一斉に書き込まれる「つまらない」「微妙」「すべった」「これはひどい」「こんなん送ってくるな」「ゴミみたいなネタ」という罵詈雑言の数々! 絶賛しているのはたかみなだけ! たかみなヲタとしては喜ぶべきポイントなのかもしれないが、俺に生まれたのは、漆黒なる殺意!!! テメェたかみなやりやがったなあああ!!!!!というフルパワーの責任転換! もっちぃがいれば! いや、まゆゆが読んだなら(むしろたかみながいなければ読まれることはなかっただろうけど)! つーか、たかみなのフォローがエグい! 勝手に「トゥース!」とか付け加えてやがる! しかも止めを刺すように春日のマネしながら「まゆゆ、なにかあったら僕が付き合ってあげるよ〜」とか何一つ勝算を見出せない発言をして、後輩に「……え?」とかマジ声で返されちゃって、瞬間的に生まれた静謐なる絶無の時間! アイドルの番組で放送事故起こっちゃったよ!!!!! なにしてくれてんだよたかみな!!!!!!! つーか、スベらせちゃってごめんよたかみな!!!!!!!!!

トラウマレベルのスベり方に茫然自失としていたら、気付けばラジオはエンディングを迎えていた。そこでなぜかもう一度読まれた俺の名前。




え? あれ? うそ? うそだー、ウソウソ、ウソだああああああああ!!! こ、これは、これはたまさか…………あた、あた、当たっちまったあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!! ノベルティグッズ来るううううううううううううう!!!!!! たかみなとゆきりんと、しかも今回はもっちいじゃなくて、特別ゲストとして来ていたまゆゆという超レアなサイン入りクリアファイルが当選しちまったああああああああああ!!!!!!!!!! た、た、た、たかみなさんありがとうございましたあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!




エロ火ではなくエコロというPNから僕の倫理観が窺えて恥ずかしいのですが、超タカマリコAKB48は、一緒にポラ取ったり握手会とか頻繁にあるからサインはそんなに珍しくないのかもしれないけど、正直、人生で五指に入るテンションの上がりようです。……あれ? すげえ温度差感じるんだけど? はい? 今年で27歳になりますけど? なにか? そんな目で見られるのは慣れっこですけども?──うんこちんちーん!


だからというわけではないが、SDN48を見てきた。18歳未満は鑑賞できないAKB48の大人の姉妹グループ。僕は常々F1層のアイドルグループが日本には少ないことに退屈を覚えていて、みんながみんな若い子の方へ並べ右する風潮に一石を投じる刺激的なアイコンにSDN48は成りえるのではないかと期待を寄せている。本当は一曲一曲について触れたいけど始まったばかりの公演であるし、一曲ごとに「なにしてんねん!!!」という仰天タイムがあるので、その目でリアルに見て欲しい。テレビに映っているAKB48を見に行くつもりで観賞すると「革命が起こった!」と引っくり返るはずです。代わりに、メンバーそれぞれを一度見ただけの軽率な印象を書きたいと思います。

穐田和恵さんは、おそらくSDN48でプッシュされているメンバーの一人でとても綺麗な顔立ちをされています。酷く差別的な発言になりますが、僕の価値観に照らし合わせるとSDN48は全体的に顔面偏差値が高いです。伊藤花菜さんは一緒に見に行った友人が一目惚れしていて、自己紹介をしたときの声援に一々喜ぶのが可愛くてヤバかったです。中高生の女の子が舞台で緊張して縮こまっている姿は確かに応援したくなるのですが、二十歳を越えた女の子が初々しく恥らう様に僕は尋常ならぬエクスタシーを見出してしまい「これだ!」と涎を垂らしながら一人深く頷いていました。今吉めぐみさんは公式サイトで見た印象ではノンティーこと野呂佳代さんに似ているのかと思っていたのですが、喋りだしたら大分ロリっていて「これだ!」と鼻血を垂らしながら一人深く頷いていました。梅田悠さんはダンス要員として推されているメンバーの一人で上背はなくともスピード感溢れるキレキレのダンスを披露していました。しかも歌もうまい実力派ですが、顔は幼かったり艶やかだったり二面性を備えていて魅力的な人でした。浦野一美さんことCinDyは、メンバーの中で最も過密なスケジュールを潜り抜けてきたのだと推察しますが、前田敦子のポジションには立てなくても、teamA相手にAXのJESUSで見せたような迫力あるパフォーマンスを見せていてさすがだと思いました。大河内美紗さんは詩吟の師範代であり伸びのある歌声を随所で聞かせてくれて、SDN48は見せるだけでなく聞かせることも出来るグループに化けるんじゃないかと今後が楽しみになりました。

めーたんこと大堀恵さんはジャスト! 浮いていないどころかSDN48の動力炉として、中心でグループを活性化させている気がしました。ユニット曲は最高に楽しそうだし、また周りのメンバーがそれに一歩も引いてないので最高にハッピーな空気が伝わってきて素晴らしかったです。加藤雅美さんは間違いなくSDN48のセンター=顔であり、秋元康がこういうスタイルでこのグループを進めてゆくという決意の込められたシンボルだと思います。コケティッシュな容姿に「本当に素人だったの?」と疑いたくなる他を圧倒する表現力は特筆すべきものがあります。だけどMCになると、急激にテンションが下がり観客に拍手を入れるタイミングすら作れない拙いトークを見せて、そのギャップにキュン死しそうになります。河内麻沙美さんは周りのメンバーに比べて表情に落ち着きが見られ、AKB48を兼任しているメンバー以外では逸早く舞台慣れしそうな気がしました。もっとSDN48メンバーのMCが聞きたいです。あとエロぼくろは完璧に覚えました。前歴が社長秘書だった近藤さや香さんは河内麻沙美さんとはまた違った淑やかな落ち着きがあり、その所作から伝わる別格の礼節に色気を感じます。SDN48おもしれえ!と思わせてくれるメンバーの一人です。ゆかりんこと佐藤由加理さんは、自己紹介で「背後霊みたいなポジションでがんばる」と言っていたけど、かなり推されている気がした。AKBグラビアアイドルNO.1としての矜持をここで見せて欲しい。芹那さんは公式サイトで見た時点から僕の一推しで、劇場で生で見て改めてその可愛さにブッ殺されたのですが、僕は勝手に上品なお嬢さんをイメージしていたのでMCでのCinDyとの掛け合いには驚愕したって言うか、超アホじゃん!!!って感動すら覚えました。僕は、クラスの違うグループにいる女子に嫌われそうなタイプのアホな女の子が大好きなのです。下のアドレスから飛んで画像見て下さい。マジ、アホカワイイです。

http://ameblo.jp/sdn48official/image-10316782774-10229051841.html

チェン・チューさんはこのグループでは発火装置的な役割を担う爆発力とキュートさがありました。語彙のセンスが抜群で、一言で場を荒らせる茶目っ気を持っています。仲里安也美さんは出てきた瞬間、「おい、マジじゃねえか!」と逆に笑ってしまうような次元のダンスを見せてくれて、狙って得点を取れる能力の持ち主でありSDN48に急激な変化を与えるメンバー。ダンスパート以外でどんな顔を見せてくれるのか楽しみです。西国原礼子さんはSDN48最強のボーカリストで、仲里さんと同じくSDNに強烈なアクセントを加えるパフォーマーです。彼女が歌いだすと黙り込んでしまう本物の凄みがあります。野呂さんはSDN48のエースだと思いました。とにかくカッコ良かったし、誰よりも本気さが伝わってきた。teamKでのパフォーマンスと比較するのは愚かなことだけど、鬼気迫るほどの説得力がノンティーのダンスや歌に宿っていて、SDNに懸ける意気込みに打ちのめされた。ノンティーの他にAKB48から借り出されたCinDyとゆかりんはシングルメンバーに選抜され、同期で同い年のめーたんもアンダーガールズに選ばれ、言葉は悪いがその中で一人乗り残されたノンティーに忸怩たるものがないわけない。その悔しさやチャンスを掴み取ろうとする強い決意が、燻っていたスキルと合致して、最高にカッコいい姿を見せてくれました。トークもメンバーの雰囲気や客層の違いもあってか、伸び伸びと喋れている気がして段違いに面白かったです。あらゆる面で最高でした。畠山智妃さんは加藤さんに並ぶ二大プッシュメンバーで、度々センターを務めていました。他のメンバーとは系統が異なったあどけない顔立ちなのですが、曲中では妖艶な表情から無邪気な表情まで幅広く見せて、自力と経験の差を感じました。穐田さん、加藤さん、チェン・チュー、畠山さんの四人を最初の柱として進めて行くんだと思った。三ツ井裕美さんは腰を痛めてしまったらしく、一部出演だったのが残念だった。アンダーの岩田さんは背が小さくて可愛かったし、甲斐田さんは整った顔をされていたので、もっと活躍が見たい。なちゅが休演だったからこそ、めーたんとCinDyと芹那さんのトークが見れたのだけど、やっぱりなちゅのMC要員としての活躍も見たかった。

誰一人読んでいない可能性大だが、僕は独りでもSDN48を見に行きたいほど一度見ただけで大好きになりました。神公演と言われたB3rd「パジャマドライブ」公演よりもファーストインパクトは大きいです。公式ブログに書かれている『目標なんて、まだ考える余裕もない』というコピーが現状でしょうが、この真摯さと誠実さは本物です。不安定な余白の部分を楽しめるのは今だけなので、見に行けるうちに見といた方がいいと思うよ! 「学生時代に戻りたい」と嘆いている大人は是非とも優越感に浸っちゃってください!