そして静かに心は離れてゆくと

どうもおひさしぶりです。世界のブロガーエロ火です( ̄―+ ̄)
そっちはどうだいうまくやってるかい、こっちはこうさどうにもならんよ、今んとこはまあそんな感じな日常を送っていますが、僕は今でもアイドル大好きです。ここをしばらく更新していませんが、毎日アイドルに助けられて生きています。この前のPerfume P.T.A.ツアー@Zepp Tokyoも行ってきました。帰り際に「なんで国民全員がP.T.A.に入会しないのかわからない!」と繰り言を並べていました。

僕はヤスタカの作った曲が気に食わなくても、ライブでPerfumeさんがダンスしている姿を見れば即座に手のひらを返せるような軽薄な人間なのですが、どうしてもPuppy loveだけは何度見ても好きになれずにいました。楽曲の持つ淡い温度が好きだったのに、いやいや連れて来られた早朝ラジオ体操みたいなマネをなぜ強制されなきゃいけないんだと憤りすら感じていました。しかし、今回のライブで手のひらを回転させすぎて脱臼しました。なぜなら、あ〜ちゃんがすこぶる楽しそうだからです。あ〜ちゃんが全楽曲の中で最高に幸せそうだったからです。僕はかしゆかの姿勢の良さが好きで好きでかしゆか最強好き好き好きなのですが、どうしてもライブに行くとあ〜ちゃんばかりを見てしまいます。初めてギターを手にした少年のようなのっちの輝きも無敵だし、かしゆかのエロさはお釈迦様でも抑えこむことができないほどの暴君ぶりです。それでも、僕はあ〜ちゃんばかりを見てしまいます。スタンディングライブのよいところは、やっぱりあ〜ちゃんの笑顔を傍で見れることだと思います。強く望んで努力すれば、あ〜ちゃんの笑顔を自分自身の眼に直接捉えることができる。そしてそれが人の反応/反射速度を越えたスピードでみんなに伝染して、会場全体に笑顔が広がってゆく様は、どんな宗教でも辿り着けない至福の境地です。あ〜ちゃんという雫が波紋を生んでライブハウスが笑顔で満開になるのです。あ〜ちゃんのことを「ゴリラ」と呼ぶ友人たちをライブに連れて行けば、確実にあ〜ちゃんを一番愛してしまいます。正直、オフィシャルサイトまったくと言ってよいほど見てないし(あ〜ちゃんメイドはもちろん見た)、会員番号800番台なのに1500番くらいのチケットが届いたときは来年ファンクラブ辞めようと毎回強く誓うのに、あ〜ちゃんの笑顔を見るたびに改心する。やっぱり僕はPerfumeが好きだ。


今回のツアーが発表されたとき、一緒に全国ツアーを回ったヲタモダチに声をかけたら「今はももクロちゃん一本です」と返ってきて、本当に切なくて寂しくなった。あ〜ちゃんは今でもあの頃と変わらない笑顔だし、のっちもあの頃と変わらない全力のダンスを見せてくれるし、かしゆかに至っては以前よりもエロエロになっているのに、どうしてこうなってしまうんだろう、と。もちろん、ももいろクローバーが面白いのは円の外側にいてもじゅうぶん伝わってくる。例のメジャーデビューを決めた公開調印式もそうだし(ファンが自分のブログなどで公開記者会見の内容を掲載してくれるなら、プロのマスコミに交じって無料でこのイベントに参加できるという企画)、デビュー条件が『身長-100×0.8>本人の体重』というファンタジーさ加減も絶妙だし、しかもメンバー1人が不合格(結果、仮契約)という結末まで至れり尽くせりだ。他にも僕がCOOL!だと思ったのが、握手会の説明事項で、「雨天開催、メンバーの玉井詩織が立っていられない位の豪雨はイベントを中止する可能性がございます。予めご了承下さい。」という断りにも殺されました。AKBがハロプロのカウンターとして成功したように、AKBができなくなったことや未開の地を開拓して秋元康を恐れさせる「今、会いに行けるアイドル」ももいろクローバーは、アイドル戦国時代と言われる今最も成功する確率が高い気がします。それでも、友だちに誘われても僕がももいろクローバーを見に行かない理由は、衣装が好きになれないとか、楽曲が好きになれないとか(”行くぜっ!怪盗少女”は盗聴音源だけ聴いたら最高だったけど)、そんな取ってつけたような理由よりも、Perfumeヲタがたくさん流れているイメージがあるからなのかもしれません。でも、一歩でも足を踏み入れたら「え? まだPerfumeのこと応援してるの?」とか言う自信は山盛りあります、僕はそういう人間です。


そんなわけで、僕のキャパシティーはハンパないので、Perfumeのライブから一ヶ月遡れば、同じZepp TokyoBuono!ライブを見ている僕がいるのです。ハロプロには一切興味がなくなったと思われているのであれば大間違いです。ライブを見た日のmixiに書いた日記を読み返すとこんなこと書いていました。


http://twitter.com/Smileagestaff

スマイレージのスタッフによるオフィシャルのtwitter。これがどれだけ革新的な出来事かは辛酸をなめてきたハロヲタの皆さんならわかるはず。こんなにもファンとスタッフの距離が近づいたことは今までに一度たりともなかった。このエポックメーキングな出来事が起こるに至った経緯には、一人のファンの情熱がある(と思う)。初期の頃からスマイレージを応援して独自のドメインを所得していたファンによる想いが、腰の重いハロプロスタッフを動かした。

『当サイト「S/mileage club」はドメイン「s-mileage.jp」を株式会社アップフロントワークス様に譲渡させていただくことになりました。

私が運営していたファンサイト「S/mileage club」は閉鎖となり、「s-mileage.jp」はスマイレージ公式サイトとしてアップフロントワークス様が運営することになります。

更新頻度は少なくなっておりましたがこれまで当サイトをお楽しみいただいていた皆さんありがとうございました。

ドメインの譲渡にあたり、有料、会員限定コンテンツに注力せず、プロモーションに重点を置いて新規のファンを増やすサイト制作・運営をしていただく事を条件とさせていただきました。

公式サイトとして生まれ変わる「s-mileage.jp」にご期待ください。これからもスマイレージの応援よろしくお願いいたします。』


有料だったブログは開放され、Buono!の前座を勤めさせてエッグに興味のない人間に顔を覚えさせる方法も有効だったし、何よりtwitterに手を出したのは、頭の固いハロプロスタッフにしては青天の霹靂と言えるほど柔軟対応だった。これからハロプロはクローズし続けて、採取できるところから搾れるだけ搾ったら自然消滅するのかもしれないと思っていたが、もしかしたらこの風穴から何かが変わってゆくかもしれない。

S/mileageのほかにも大きな希望を背負っているのはBuono!だ。現状、メディア露出は皆無と言ってよいし、ハロプロという偏見の十字架を背負っている。しかし、この状況を一変できるクオリティーを持っているのは間違いない。まずつんくから脱却している曲が単純にいい、詩も十代の青臭さを内包していて美しい、ダンスもPerfumeなどからの影響を直截窺えて新しいフィールドに挑戦しているのも伝わってくる。それらを体現する彼女たち3人自身が持つ魅力は天井知らず。そして何よりライブが最高に面白い。不変と思われたメロン記念日の終焉が訪れた今、その奇跡のベクトルを未来へと繋げるのはBuono!であるべきだ。

ライブハウスに固執したほうがいい。ライブの客層がとても面白かった。指定席に慣れたハロヲタがほとんどのため、スタンディングのライブの乗り方がわからず戸惑っている人間が何人もいたり、厚着でそのまま最前ブロックに紛れ込んでいる高校生がいたり、みやびちゃん大好きな女の子がハゲとデブに囲まれていたりした。僕はこの光景を知っている。まだあ〜ちゃんが「見捨てないで下さい」と言っていたころのPerfumeのライブと酷似している。渾然とした客層は拡大し、更に大きな渦を生み、いつの間にか「混沌」が「常識」となっていった。Perfumeは楽曲の質とライブパフォーマンス、アイドル離れしたトークスキルと人柄、そしてPerfume自身への愛でたくさんの人を魅了した。

スタッフがBuono!を本気でブレイクさせたいのであれば、やはりライブアーティストとなるのが最短のルートだ。最早、誇大な広告展開で騙されるほど現代の若者の目は真っ白ではない。AKB、ももクロの火の付き方を見れば明らかだが、生の音と動きを体感しなければ人は動かない。そしてそれを動かすだけのマテリアルをBuono!は持ち合わせている。まず真っ先にすべきは、カビの生えた台本を燃やし、彼女たちの本当の声を解放することだ。この時代に、MCを台本の三文芝居で乗り切っているのはハロプロぐらいだろう。本当のことを伝えなければ人はもう動かない。予定調和を破壊する桃子が賞賛される理由に気付くべきだ。

もう一つポイントとして、彼女たち自身がBuono!を愛し、本気でBuono!をブレイクさせたいと思っているか。彼女たちは環境に恵まれている。いくらでも逃げ道があるし、Buono!も選択肢の一つでしかないのかもしれない。それでも、この数あるユニットの一つであるBuono!に全てをそそぐだけの価値はある。僕はなんとなくだが「国民的」にブレイクするタイミングのPerfumeやAKBにハイエナよろしく食いついてきた人間だ。そんな人間が勘違いしながら言わせてもらうと、このグループは絶対売れる! あとは、木村カエラや吉本芸人を巻き込むことが出来れば間違いない!!!


ついでだから東京女子流についても書いておく。さすがに幼すぎるよ……と敬遠していたのですが、デビューシングルと既に発表されているセカンドシングルがめちゃくちゃいい。しかも、いたいけさを武器にせずに、メンバー全員がかなりのレベルのダンスを正確に踊れる。そして、間違いなくガキなのだが、顔が小さく腰の位置がすんげえ高くてスタイルのよさが驚異的。オフィシャルサイトのプロフィールを見てみると、「日本からアジア全域、そして世界に向け発信したい」との説明。楽曲がよくて、スタイルがよくて、ダンスがうまくて、世界を視野に入れている、これってあ〜ちゃんも大好き韓国のアイドルグループ少女時代のコンセプトと同じやないか! 僕はAKBを見ていて、アイドルファンとして非常に悔しい思いをしたことがある。AKB48が韓国のミュージックアワードに出演した際に、彼女たちの楽曲の中でもハイレベルなダンスを要する"RIVER"を披露した。AKB48が踊っている画面上のワイプでは、韓国のアイドルやアーティストが映っていた。彼らは、あからさまに鼻で笑い(なかには口をおさえている人もいた)、見下した目をしていた。韓国のアイドルは、歌えて、踊れて、当然という地点からスタートしているので小馬鹿にしたい気持ちもわかるが、日本にはPerfumeがいるんだぞ!!!と歯軋りが止まらなかった。でも、最早、Perfumeはアーティストなんだろうし、生声で歌っていないのも確かだ。そして、現在「国民的」というタイトルを保持しているアイドルはAKB48であるのも確かだ。そこで東京女子流に期待したい。少女時代のメンバーが最長で7年も研修期間を積んだのに対し、この年齢(本当は年齢不詳だけど)でのデビューは早すぎないかい?と危惧する面はありつつも、Perfumeのように現場力を幼少時から積ませるのは正しい判断なのかもしれない。彼女たちが歳を重ねて、もしも「国民的」というタイトルを奪取できるときがきたとき、日本における女性アイドルグループの価値観がまた少し変わるかもしれない。


それでは最後にAKBについて……書くのはまた今度で。

学生のころよりもアイドルに対するテンションやスタンスが変わっているのは否めない。それでも二十代後半に差し掛かかった今もなお、こうしてアイドルについて日記を書いている自分がいるということは、それはもう生活の一部にアイドルが住み着いていることを意味しているような気がする。つまり、廃人宣言です。