OOYeah!! OOKeah!!

わっしょぉおおおいいッッッ!!!というわけで行ってまいりました、”Perfume 〜ソックス フィックス マックス〜”-AX!!!!!! リアルに友達のいない僕は一人で原宿駅からSHIBUYA-AXへと向かいしました。チケットがB−500番台だったので、どうせ最後尾から見ることになるんだろうなぁと開場時間の18:00ちょっと過ぎごろに着きました。既に入場している人がいる最中、ロッカーを確保し、上着を脱いで、雨上がりの2月の風に吹かれたところで過ちに気付きました。早すぎた。なにが「どうせ最後尾から見ることになるんだろうなぁ」だ。本当は興奮で鼻息を抑えきれずに鼓動が早く多く打っていたために予定よりも大幅に早く着いて、一人で孤独をかみ締めながら寒さを耐え忍んでいた。寒さと孤独の合わせ技に人生で初めて死を身近に感じた。ウサギは寂しいと死んじゃうんだよ!と手当たり次第にメールをするも、「今、仕事だから」「知らねえよ」「Perfumeってアイドルですよね!?(笑)」とか、まぁ大体がメール返ってこないだとか、コイツらには今後何があってもPerfumeのチケットを譲ることはない!!!と強く決心させるような親友ばかりで泣きそうになっていたら、やっと入場できる時間になった。

どうせ前線で見るのは無理だろうなあと鼻息は過去最大風速を計測し、自分リンピック世界新(この血迷った文章から僕の興奮度合を理解して頂きたい)の競歩で奥の扉から中に入ると、益荒男たちの集団とバーの手前で酒を飲んでいる人々の間にモーゼが通るかのような美しいスペースが! 僕はその完璧な割れ目を『まだあっちにいこうか、んー、こっちにいこうか迷ってるゾーン』、略してマンコゾーンと呼ぶことにし即座に申し訳ありませんでした。とにかく興奮していたのだ。隣にいるカップルの女の子が可愛くて興奮していたのだ。ダメだ、このメガネっ子チョーかわいいんですけど、なにこの可愛さ、マジでヤベえ、こりゃドヤベえ、モッシュから身を挺して守ったら俺のこと好きになってくれないだろうかってくらいとにかく待ち時間が暇だった。

でもそんなことを考えていたら聴いたこともないイントロが! すわっアルバムからの新曲か!!!と気構えたらまさかの一発目SEVENTH HEAVENzeppの狂騒を配慮して一曲目はミドルテンポにしたのだろうかなんて考える暇もなチョ、チョッ待てよ!と中2でも書くことを躊躇うキムタクさんを使ってしまうくらいSEVENTH HEAVENから滅茶苦茶だった。文字どおり滅茶苦茶だった。客入れの音に焦らされ過ぎて、溜まりに溜まったものが一曲目から爆発していた。とにかくみんな体力が有り余ってるので目の前がぐるんぐるん回転していた。気付いたら、等身大のPerfumeを余裕で目視できるようなポジションにいてかしかしかしかしゆかの生前髪パッツン!体の力が抜けてくの天国へ!!! かしゆかのおかげで熱気が一周してチルアウトしかけたら次の曲がエレクトロ・ワールド!!! みんなこの曲好きね!!!!! 一曲目以上の跳ね上がりは無いだろうなと予想していたのにSEVENTH HEAVENが問題にならない暴れっぷり! でもzeppのときよりも明らかにみんなが予習している気がして統一感が凄かった! しかも続けざまにスウィートドーナッツ! 速いって! ペース速いって! でも、やってやるって!!! 俺たちに風が吹くって!!!!!

MCは時系列ぜんぜん覚えてないんですけど、とにかくあ〜ちゃんがやりたい放題だった。イリーガルあ〜ちゃんだった。マジでトーク長かった。のっちが「早く歌いきたいなぁあ」と呟くまでに喋り倒していた。テレビが嫌い、苦手っていう発言もあったけど、IQサプリなどで強引にトークがカットされていることにかなりストレスを感じてるようだった。「みなさん優しいから」と穏やかに吐いた言葉が重たくて沁みた。

そんなこんなでBaby cruising Lovezeppのときは観客がどう受け入れていいのか戸惑っている感じがしたのに、たった2ヶ月でみんな自分なりの楽しみ方を誰に教わるでもなく自然と覚えていた。そしてTwinkle Snow Powdery Snow、超難易度の高速☆描きはニコニコ動画オバフュームさんを見て失禁しそうになったので、改めてPerfumeのスキルの高さとキュートさに感動した。ファンデーションについてあまり書かれていない気がするけど、このフリ異常に可愛くないですか? つーかファンデーション踊ってるかしゆか規格外に可愛くないですか? そうでもないですか? だったら俺だけのかしゆかってことでありがとうございます。んで、マカロニ!!! 全部が新鮮で、イチイチ可愛くて、胸がギュンギュン!した。特に殺られたのが両手の親指と人差し指でL字を作って、それをゆっくり合わせて「これぐらいの感じ」を表現していたのに死んだ。胸キュン殺し屋の仕業だ。

確かこのタイミングのMCで(ぜんぜん違うっけ?)、あ〜ちゃんが話している最中にKREVAから花環が来たことが話題になり、かしゆかお得意の「そ〜なんです!」が発動してKREVAのプレートを自分の家の表札にすると歓喜していたら、あ〜ちゃんが自分の話がまだ終わってない!とスネて、のっちに進行の舵取りを放り投げた。のっちのウルトラ大雑把なMCと困り果てた様が最高だった。あとチョコレイト・ディスコがデパートの地下で流れていない現実を知ったあ〜ちゃんとのっちが開き直ってバレンタイン・キッスを熱唱して客に歌わせていたのが狂ってた。でも、かしゆかチョコレイト・ディスコで一人対抗してたから僕も「バレンタインデーキィィスッ!!!」とマジョリティーに逃げた。ちなみにのっちのチョコレイト・ディスコ普及作戦はラジカセ肩に担いで歩き回ることらしいです、さすがは常に片足まくったBガールです。

で、立ち位置確認でも喧々囂々あってイミテーションワールド。いやーカワイイ、この曲はカウンターアトラクションとセットでなくてもやっぱりカワイイ。この曲を聴くたびに木の子さんが惜しくなってしまいます。んでちょっと感傷に浸っていたら遂にパーフェクトスター・パーフェクトスタイル! Baby cruising Loveからの流れで勢いが緩やかになりつつあったものが一気に加速! Girl'sBOXの話もしていたけど、あのときとは全く違った光景がきっとPerfumeの前には広がっていて、みんなの掲げられた手が揺れるたびにPerfumeが笑顔になってる気がしてグッと来た。そんな中でチョコレイト・ディスコ!!!!! もう凄かった。もうホント凄かったとしか言えない。どこにお前らそんな体力残してたんだよってぐらいみんな好き勝手飛び回ってた。開演直後、いやそれ以上のタテ乗り。最高に気持ちよかった。なんだかんだでみんなチョコレイト・ディスコが大好きなんだなあと涎垂らしながら思った。もう汗だくでみんな臭いわで息も吸えなかったし、下向いたら軽い酸欠みたいになっててヤベエなぁと思っていたらPrima Mixに入って、スクリーンの映像見て少しクールダウンしながら周りを見渡したら前方にパフュヲタ怪人パンプキンさんがいて、真横には会社から抜け出してきたっぽいスーツ姿のイケメン兄ちゃんがいて、右前には150くらいしかなさそうな小さな女の子がいた。こんなモッシュの中で女の子とかPerfume見えてるのかなと余計な心配したら真後ろから「カワイイ! カワイイ! カワイイ!!!」とPrima Mixの映像を見ながら発狂寸前の女の子の悲鳴が聞こえて、『本気』を背中で感じた。Prima Mixは今回だけでなく、もう一度是が非でもやって欲しい素晴らしさでした。

ここのMCでもあ〜ちゃんの弾丸トークは一切止まらず、ポリリズムのポージングに入っても「聴いてください、nakano kill you」とエアドラムを始める始末。諦めたのっちは乗ってしまう始末。かしゆかが「待っているポーズが辛い」と文句を言っても、「あ〜ちゃんなんて中腰よ!」と国語辞典の例文に載りそうな100点の逆ギレを披露。

そんなポリリズムがでたらめにカッコよかった。ポリループの部分なんて、知覚することが許されずに心だけが反応できているような、目に入る何もかもが新しかった少年時代のあの感動が甦った。こんなにもポリリズムに恋するとは思わなかった。次にコンピューターシティが来たときは目が潤んだ。「ひとつだけ うそじゃない 愛してる」、センシティブなダンス・中田ヤスタカの楽曲・美しい映像作品に外壁を構築されても、あ〜ちゃんの時間無制限無差別級トークとのっちの異次元なグダグダさとかしゆかのストレートな毒があってこそのPerfumeのライブであって、故障してないコンピューターシティなんていらない。彼女たちの隙間から零れ落ちる女の子らしさに恋に落ちるんだ。そんなPerfumeのファンも素敵だなって思ったのが、おいしいレシピで一番盛り上がっているときに僕の手前のお客さんが急にうずくまり、体調が悪くなったのかと思ったら、どうも靴が脱げてしまったらしく、しゃがんで靴紐を結んでいた。すると、Perfumeに夢中で周りに目をくれていなかったように見えた前後左右の人たちが、モッシュの最中そのお客さんのためにスペースを確保して立ち上がるのを待ってあげていた。僕の真後ろの人もそれに気付いたのか全く押してこなかった。マナーの悪いお客さんの話ばかりが目立つけども、他人同士だからね色んな世Perfumeきたああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!

燃え尽きたと言っても過言ではないほどハシャイだのに、やっぱりwonder2を聴かずして帰れない。今日こそやってくれるはずだと、手を上げてクラップしながらアンコールと叫んでいた時間が正直最もしんどかった。中学のときのバスケ部を思い出した。1年生は球を触らしてもらえずに筋トレばっかりをさせられていた時間を思い出したほどに腕は限界を訴えていた。そう、Perfumeのライブは学生気分になれる。25にして臆面もなく思春期を思い出させる。恋も涙も笑いも感動もある。で、ちょっと辛かったりする。そんなオッサン臭を撒き散らしていたらヤスタカdisが始まったので人生最高の気持ち悪い笑顔を実感しながらPerfumeを眺めていた。

アンコールの一曲目は、おわっ!忘れてたよカウンターアトラクション! 何度も言うけどカウンターアトラクションのイントロは激泣ける! この曲とイミテーションワールドは一生リリースすることはないという衝撃の事実を本人たちの口から聞いてしまったからライブで心行くままに堪能するしかない。そしてそしてスーパージェットシューズ!!! 聴けるとは思ってなかったので、重力に完敗していた体が跳ね上がった! かしゆかの「ヘーイッ!」を聴けた瞬間は今日死んでもしょうがないと思えた。次のライブからは”GAME”を引提げてのツアーになるから、こんなにもベスト色の強いライブになったのかな。本当に今日という日まで生きていてよかった。リアルタイムにPerfumeを感じられるときに生まれてよかった。宗教染みてきたけど、今日ほど素直に新参でよかったと思えた日も無い。僕にとっての初めてのWonder2は、過去と比べるものがなく、Perfumeの歌声やヤスタカの計算されたバスやオーディエンスの一体感、そのどれもが輝いていて綺麗だった。本当にこのライブに来れてよかった。

鼻をグジュグジュ言わせながら帰ろうとしていたら2階にあ〜ちゃんの妹さん、ちゃあぽんがいた。手を振ったら振り返してくれて西脇家は暖かい一家だなあと心がホッコリした。今度こそ帰ろうとすると、掟さんに気付いた人々から自然と掟コールが湧き上がり、ここに来たみんなが掟さんに感謝しているような気がして素敵やんと思った矢先に突然コマネチをかまして見事にスベっていた。そんなシャイで優しい掟さんが見事なタモリ締めで(あ〜ちゃんが催促したときはバラバラだったのが笑える)ライブの幕を下ろした。

帰り際に偶然id:saqumaさんに出会った。色々喋りたいことはあったのに出てくる言葉は「ヤバイっすよ、ヤバイっすよね、ヤバイっすよ」だけだった。でも、これが一番純粋な感想だ。