機械食べちゃいました

東京、東京! 眠らない街! 青と赤のぉ俺らの誇りぃいオオオッ!!! YEAHHHHHHッッッ! 開幕前の試合ではボッコボコにされたが、見たかウチのラブリーなフットボールを! 俺敵日本人史上最高監督@城福浩が新黄金世代であるU-19代表監督を継がないと知ったときはショックだったが(牧内は逆に歴代一番のクソ監督)、本当にFC東京の監督になってくれて良かった! 去年までは毎試合怒り通り越して泣きそうだったのに、本当に毎試合楽しくてしょうがない! 柿谷、香川がナンボのもんじゃい(川崎F関係ないけど)、 ウチの大竹の才能を見たかコラ! よっしゃああああ!!!!!とJリーグ・多摩川クラシコの結果に全力で跳ね上がって、その勢いでPerfume追加公演の結果を見たらなんとなくイープラス様にご用意して頂けるのではないかと思ったらブッチギリで落ちていた。やるせない、この空しさは何だろう。つーかこれ取れてる人いるの? 俺の周り焼け野原みたいになってるんだけど? そして渋谷タワレコの抽選結果はB賞のボールペンで速攻どっかに無くしちゃったんだけど?

そんな訳でPerfumeさんのアルバム”GAME”聴いてますよ! 今一番熱いんでしょ! 今一番モテるんでしょ! アルバムの感想書いたらはてなスターやらブックマークいっぱいもらえるんでしょ! そんなもんいいから追加公演のチケットくれ!!! ないしは現金くれッッッ!!!!!

1.ポリリズム
みんな大好きポリリズムDAMで唄うとPV入ってるので僕も好きです! 本当はAXのライブ見るまでどうでもいい曲だったんですけど好きです! だから中田ヤスタカさんじゃなくてPerfumeがすげえんだなって思った曲です! みんな知ってるからトップバッターとしてはリスナーの耳をキャッチしやすくていいと思います! ポリループ後の開放感から低音で鈍くテンション張り詰めてゆくラスト前の緩急は好きです。

2.plastic smile
ah ah yeh yeh あぁ、言っててすげえ! ブレスがすげえ!お得意の四つ打ち溢れるこんなシンプルな曲を天才Perfumeさんたちが超絶素晴らしい曲にライブで変えてくれることを期待するといい曲に聴こえてきます!

3.GAME
「采配はキミだけ」と言うだけあってマジで試されてるなあと思う曲です。Perfume利用して「俺が中田ヤスタカだ!」とアピールしたいんだったら、もっと実験して(もっとノイジーで)も面白いと思うんだけど、チープなのはPerfumeとそのリスナーに対する中田さんなりの優しさなんでしょうか。もしも今までの歌モノ路線がアイドル臭くて新規のリスナーが入って来れない、閉塞感が漂っているとスタッフ側が判断しているならば「try the new world」でアリなんだと思います。これがPerfumeネクストステップだと考えるならば篩に掛けられてるなあと思う曲です。つーかこれゴリゴリでバキバキ? ブレイク後のブレスを入れるタイミングはPerfumeの人間味(温かさ)を突如思い起こさせてくれて巧いなあと思います。

4.Baby cruising Love
うわっ! このタイミングでBaby cruising Love聴くとめっちゃ安心する!!! 正直リリースされたときは、え?Perfumeどうなっちゃうの!?って心配になったんですけど、今聴くとリバーブの掛け方が絶妙でキュンとします。やっぱあとブレスね。

5.チョコレイト・ディスコ
所謂、エレクトロ三部作のベースとキックでフロアを沸かす下半身のクラブトラックが今までのPerfumeのベクトルだったならば、この上モノがポップでキュートな上半身のクラブトラックが今後のPerfumeの軸だったならば嬉しいんだけど、どうもこのアルバムを聴く限り中田ヤスタカ自身には方向性などを考える気はサラサラないようで、そういう意味では予定調和がなくて最高だと思います! とにかくこの曲はPerfumeっていうネームに頼らなくても一人歩きできる極上のティーンエイジ・シンフォニー。

6.マカロニ
チョコレイト・ディスコの一瞬の空白の後にくる小気味良いドラム音が聴覚を急激に絞り込んで一気にマカロニの緩やかな世界に引きずり込む。ハットのねちっこさが生温かさを生み出して、軽いキックがそれを嫌味に感じさせないバランスが素晴らしい。あとはPerfumeの声ね。改めて三人とも耳障りの良い声してますよね。これはヤスタカのイジリ癖の功績でもあるんだろうけど。

7.セラミックガール
で、セラミックガールですよ奥さん! だからヤスタカは大人しくこういうの作ってりゃいいんだよ! 「アイドルのリスナーはこういう安直なメロディーが好きなんだろ?でも俺はただで終わらせないよ」程度のノリでスノッブ気取って作ってりゃいいんだよ! もっとPerfumeのリスナーを舐めて下さい! もっと和音重視で来てください! リズムが狂った曲を聴きたけりゃヤスタカさんが拝借している方々の原曲聴きますんで! ヤスタカさんはもっと自分のポップメイカーとしてのセンスを認めるべきっスよ! 自分の歌謡曲的センスを過小評価しすぎっスよ! カラオケで歌われるの上等じゃないっスか! つーかPerfumeにもっと唄わせろ天然ファルセット声野郎が!!! あと、のっちは普段喋ってるときはあれだけ言葉を噛むくせに、歌うときはなんでこんなエッジの効いたスピード感のある歯切れの良い歌唱法なんだろう? ダンスのキレからも窺えるけどリズムを体全身で取るのが天才的に上手な子なんだろうな。

8.Take me Take me
ミニマルな音遊びが強調されて見落としがちだけどPerfumeの3人の特徴ある声を前面に押し出していて面白い曲だと思います。Perfumeの声のパワーバランスが面白いし、やってることがPerfumeありきなんで好感が持てます。GAMEがトラック頑張りすぎてPerfume疎かにしているならば、この曲はPerfumeの声でどこまで遊べるかを突き詰めた曲だと思います。結果、逆にバリバリのテクノ。クソみたいな状態で朝を迎えて死にたいときに聴きたいです。

9.シークレットシークレット
やべ、泣ける、超泣ける、なにこれ、最高じゃん、ヤスタカはもうタイアップありきで曲作ればいいよ。こいつ先にテーマ与えられたほうが絶対いい曲作るって。制限された中でのほうが力発揮するって。狭い世界で如何に遊べるかっていうのがオタク気質なんだからしょうがねえよ。そして何度も言うけどブレスを使わせたらヤスタカの右に出る奴はいない。マジで泣けるわ。

10.Butterfly
Perfumeという国があってそこに伝わる民族音楽なんだと解釈した。ってことはPerfumeらしいのか? いや俺の知ってる(イメージしている)Perfumeって国はこんなんじゃなかった。そもそもPerfumeでこのチャレンジをする必要があったのか? capsuleで試せばいいんじゃねえのか? それともPerfumeのプライオリティーcapsule越えたのか? GAMEのときにも受けた篩に掛けられている感が再浮上。このアルバムからPerfumeの曲に触れる人たちは「おぉ! 面白いことやってんじゃん!」と驚くのだろうか。その人たちにとってはこのアルバムからがPerfumeという国の始まりなのだろうから全てが楽しいんだろうなあ、いいなあ。なんか新しい風に付いてゆけずに愚痴ってるみたいで情けないなあ。

11.Twinkle Snow Powdery Snow
いやぁあ良い曲だ! この流れで聴くとすげえ救われる!!! あ、俺みたいなナンパなアイドルヲタクでもまだPerfume好きって言ってもいいんですねヤスタカさん!って感じになる。どう考えてもヤスタカはPerfumeに関しては手を抜くべきだ。ライブなんて今後一切見ないでくれ。

12.Puppy love
ROUND TABLE featuring NinoLet Me Be With You ”ミーツcapsule”Idol Fancy”な感じがすごいぜ!!! capsuleで出来なくなったことをPerfumeでやってしまう姿勢が嫌いじゃないぜ! むしろピチカート・エピゴーネンと言われていたころを思い出して欲しい! むしろむしろ”東京は夜の七時”をいい加減Perfumeに唄わせるべきだろ、泣くぜ、俺だけは。



アルバム全体を通しての感想としては、デコボコしていて飽きずに聴ける。既に発表された曲たちが素晴らしすぎて、オリジナルに対する期待のデカさでズッコけたけども、別にぜんぜん聴ける。一曲単位で聴くと不安になったこともあったけど、一つのアルバムとして聴くと、このアルバムにより方向性を探ってるとか、新しいベクトルを決めたとかではなくて、未だにヤスタカがその瞬間にやりたいことをやってる気概が見られて(”Puppy love”があって心底よかった)、これからもワクワクしながら楽しめそうです。

ただ僕が最近感じているのは、Perfumeというクルーの(3人を抜かした)メンバーに絶対はあるのだろうか。僕は今まで、中田ヤスタカ関和亮MIKIKO先生らスタッフを含めてPerfumeという大枠でのユニットを形成していると思っていた。アイドル/テクノとカテゴライズされた性質上、Perfumeの3人が人形に例えられることも多いが、自分たちの手により(Perfumeの掟)それを否定することも無く許容した上で彼女たち自身の存在をアップデートし続けてきた。Perfume3人の毅然とした美しさは言うまでもないが、彼女たちも3人だけではPerfumeが成り立たないことを重々認識しているはずだ。だけど児玉裕一が監督した”シークレットシークレット”のミュージックビデオを見て、関和亮でなくても感動している自分がいて(もうこれ以上のPVが創られることは無いのではないかと不安になるほど)、もしかしたらPerfumeの3人は既に乗組員を問わない世界へ突入しているのではないかと思った。木の子だけでなく中田ヤスタカすら必要としない時代が近いうちに来るかもたぶん来ないと思う。ただこれだけは言っておきたいのは、僕が好きなのは中田ヤスタカではなくてPerfumeだ。