どうかしてた日々、どうにでもなりたい日々

そうなんです、『4th Stage Songs「最終ベルが鳴る」チームK』公演を見てきちゃったんです! なんとなく懐かしのAYAYANでスタートしましたが特に意味ありません。いつもどおり友情すらも危ういヲタモダチと仮面カップル制度を利用して観賞しました。隣のカップル席の二人は一言も会話を交わしていなかったのでまだいいほうだと思います。そんなヲタモダチは公演前のナレーションが大島優子だと分かると否や「優ちゃん! 優ちゃん! 優ちゃん!!!」の三連発狂をかましたので「今日ばっかりはマジで殴るかもしんないですよ」と予告鉄拳制裁をしておきました。彼女は事前に大島優子ことコリスと最も視線が合うであろう0ズレポジションを予習しており、僕が「もう一個、席ズレてください」と頼んだところ「絶対イヤです!」と出会って以来の強い口調で否定された。そのぐらい今日のヲタモダチは気合が入っていたというか端的に言って酷く気持ち悪かった。

しかしそんな僕自身も初めて見るチームK公演を前にしてデタラメに緊張していた。ひまわり組でAKBを初めて見たときのような、今日童貞を捨てますよ的な緊張感で顔が強張っていたのだが、「We’re mammoth! 」とか言われて一気に全身の筋肉が緩むと同時に笑いを堪えるので精一杯だった。オープニングから鬼ハードな曲調で攻めてくるのがチームKらしい。”マンモス”に続いてリードナンバーである”最終ベルが鳴る”。今日はダンスに定評がある梅ちゃんをロックオンするのが目的だったのだけど、どうやらまだ完治していないらしく期待していたようなパフォーマンスを見れなかったのが残念だった。”ボーイフレンドの作り方”これめっちゃいい曲! 最高にラブリーな曲調と学園生活的な演出に一瞬で虜になりました。”偉い人になりたくない”「競い合うこと止(や)めたら/世界は平和になる」じゃあ選抜なんてシステムやめろや!で御馴染みの曲ですが、チームKは負け犬への応援歌が多くて、典型的なダメ人間(釣りバカで言うハマちゃん)な僕には有難い。

そしてここで確信に変わったが、この席の0ズレ担当はノンティーとめーたんの最年長コンビ! いやそれが悪いとか言うわけじゃないんだけど……たこ焼きこと増田有華ちゃんに爆レス受けたかったのに……めーたんがトラウマレベルでエグいほど挑発してきてショックを受けた。ヲタモダチが言うには、めーたんは客席から一人をターゲットにして公演中終始責め続けるらしくて、素人童貞ヅラが見初められたのかはわからないが今日は僕が選出されたらしい。アイドルファンであるならば全ての人間が爆レスを望むだろう。しかし永遠に爆レスを被弾し続けるとヲタクはどうなってしまうのか。結論から言って、落ち込む。なんか凹む。裏ビデオを見てしまった中1の夏を思い出した。マンツーマンの授業のような、いやそんな生温いものではなく圧迫面接のような恐怖すらあった。視線を外したら失礼な気がして、僕のポジションからズレて頂けるタイミングを見計らって他のメンバーを見ていた。ヲタモダチは「私だったらずっとめーたん見てましたよ」と他人事な意見を述べていたが、他のメンバーならともかく性帝めーたん様(紅白に出場したのに地上波で水着エプロンを披露してしまう革命アイドル)の絨毯爆撃レスを受け続ける現実に立ち会ってしまったらそんなヲタクらしいことは言っていられない。我が身にその性欲の雨が降り注いだとき全てのキモヲタがただのチェリーボーイに成り下がってしまう。あの人は本当に僕の一つ下なんだろうか、日々勉強だと思った。

MC。いきなり梅ちゃんが「急にベッドで寝たくなって引き出し並べて寝ました」と精神科を紹介したくなるようなギリギリなことを言い出す。梅ちゃんはキワモノだらけのAKBの中でも屈指のド天然だ。そしてオカロが何の脈絡も無くメンバーの名前を叫べば、えれぴょんが社会的に不味いことをぬかし、奥たんがファンからのお願いを拒否し、最終的にはなっちが「これ以上メンバー増やさないで!」と切実な願いを吐露していた。この泥臭さがチームKらしくて凄い。

”リターンマッチ”オカロのオカロによるオカロのための曲と言ってもよいほどオカロがイケメン。梅ちゃんは男役のほうが似合うと思う。でもノンティーとオカロだからこそ椅子を使ったアクションが映えるのかもしれない。”初恋泥棒”えれぴょん、奥たん、かおりんの3人にしか唄えそうにないブリブリのアイドルソングえれぴょんは一体全体どこを見ながら唄っているのだろう、まゆゆとは違った遠い世界を眺めている。”ごめんねジュエル”僕の0ズレにコリスが来たため、歌詞に出てくる「君」部分の指差しパート全てが命中して耐え切れずに本気でニヤけてしまった。隣のヲタモダチ必殺ヲタ芸である顔面俯きを発動してしまいそうなくらい恥ずかしくて死にそうだった。コリスの可愛さは致死量を越えている!、いい具合に気持ち悪いコメントを残せた自負がある。そして最早伝説となりつつある”おしべとめしべと夜の蝶々”。ともーみの代わりになるるが出演していたのだが、ガッツリ思いっ切り本気で接吻されていて笑った。なんだこの曲!? ただのVシネマじゃねえか!!! ともーみでもう一回見たい!!!!! ”16人姉妹の歌”笑った。一々面白かった。中でも最高に笑ったのは等身大パネルのこばかなのポーズ。腕を十字にクロスさせて人差し指と親指を立ててる絵がバカ丸出しだった。ちなみにこばかなの紹介部分は「十女の香菜ちゃんは大馬鹿で漢字も英語も空気も読めません」。

MC。一つひとつ拾うのがカッタルイまでにこばかなバカ。心理テストを読み上げて客席に向かって「みなさんどうですかー?」と突然訊ね出し、慌ててなっちが「そんなこと訊いたら一斉に答え返ってくるけど、どうするの?」と問い詰めたら、「どうもしない」と言い切るブルース・リーの教えを固く守るバカ。この公演を見て一気にこばかなが好きになった。思ってたよりもぜんぜん可愛かった。

”Stand up”、”Coolgirl”、”回遊魚のキャパシティ”Aは文科系、Kは体育会系と言われてるらしいが、Kのダンスは確かにAにはないスピード感がある。視点を定めさせない速さでフォーメーションが変わってゆく。それゆえ気付いたらもう曲終わってる!!!っていうパターンが多くて、もう一回見たい!とオートマティックに思わされるシステムが出来上がっている。今回強烈に覚えているのは、ラストの振り向きざまのキメポーズでコリスが回転しながら頭にフードを被ったんだけど、あれが偶然なのか故意なのかが気になった。だからもう一回見たい!───このように永久ループに陥る。

MC。よく覚えてないけど研究生の北原里英って子がすげーカワイイ! Aに入って欲しい! AKBがレギュラー出演しているラジオに研究生ながら既に呼ばれているので相当プッシュされているのだろう。これから注目していこうと思います。

”会いに行こう”会いたかったのアンサーソングと呼ぶにはテイストがあまりに違うが、(アンコールを含まない)最後の曲に相応しい優しくも切ない曲。ほっこりした気分になる。でもこれで終わらないのがチームKらしい。アンコール後の”シャムネコ”はアップテンポなビートなのに振り付けは完全にザ・秋葉原な萌え猫ダンス! これをAやBがやったらアイドルソングに仕上がるのだろうけど、Kがやると微妙な矛盾が生じてカッコよく見えるから面白い。”メロスの道”今まで見たAKB48の全パフォーマンスの中で最もドラマチックでスペクタルで美しい! 人数の多いグループが一番輝くダンスの演出は、フォーメーションやラインを重視した人と人が有機的に機能する姿だと思うのだけど、口で言うような簡単なことではなく、個人のダンスの精度を高めた上に全員の息を揃えなければならない至難の業だ。二組を対立させて展開させてゆくダンスはKでなければ成立しない団結力と技術の高さを見せてもらえて感動した。

ラストのMCでは、腹筋バカのオカロが筋肉の疲労感が気持ち良いとド変態発言をすれば、ノンティーが後輩にキスのレッスンをするというアイドル掟破りのMCをかました。衝撃的なのはその内容で、お風呂の蛇口を恋人の顔だとイメージして特訓するという昭和乙女丸出しのドン引き発言だった。ノンティーそんな努力をしてたんだ。あと珍しくなっつみーが勇気を出してボケたが、こちら側が謝罪したいほど面白くなかった。しかし顔面が地獄のように真っ赤になっていたのでなっつみーはカワイイ。同じスベリ隊でも、たかみな師匠とはDNAが決定的に違う。なっつみーが持つ初々しさとはエターナル関係無いめーたんが「ごちそうさまでした」と今日のガッツリキスの感想を述べていた。AKB斬新過ぎる。

”支え”チームKを見たのは今日初めてだったのに軽く泣いてしまった。演出が露骨過ぎる。千秋楽さよなら予告じゃないか!!! やだー! 辞めないでー! だけどAKBからの卒業は悪いことじゃないって誰かが言ってた! つーかそもそも卒業なんて決まってねえ!!! とりあえず面白かったので今度はともーみが出演しているときに見に行きたいです。